「愛・地球博記念公園」で続々実証実験 11月ジブリパーク開園、移動めぐる最新技術を検証
「ジブリパーク」の開園を2022年11月に控える愛・地球博記念公園（愛知県長久手市）で、新たな移動手段・移動体験の実現に向けた実証実験が相次いで行われる。同公園は“移動”にまつわる最新技術に触れられる場所にもなりそうだ。
車内でエンタメ体験と遠隔観光ツアー
一方、JTBが同年2月10日（木）～16日（水）の計5日間、トヨタ自動車、トヨタ紡織、NTTドコモと共同で行うのは、5G・XR・AIを活用し車室内でエンターテインメントコンテンツやオンラインツアーが楽しめる「新しい移動体験」の実証実験。
XRは、VR・AR・MRなどの先端技術を指す総称。同実証の内容は、
1. 移動車両内での複数人同時エンターテインメント体験の提供
2. 車室空間での遠隔地とリアルタイムコミュニケーションが可能なオンラインツアーの実施
の大きく二つ。
1は、ライドアトラクション用バス「MOOX（ムークス） on FCバス」で、立体音響やXR技術による新しい車室空間を提供、複数人が同じインタラクティブなコンテンツを体験しながら移動する実証を行う。
また2は、車室空間コンセプト「SQUAL（スクォール）」で、離れた観光地（広島県福山市の鞆の浦）とモリコロパークを5Gで接続し、車両内に設置されている3面ディスプレイを用いて臨場感と没入感のあるオンラインツアーの実証を行う。
JTBは、「当社が蓄積する観光データなどを有効活用し、利用者に周辺や遠方の地域の魅力をお届けすることで、新しい観光ルートの提案や回遊性向上、人流創出に取り組む。さらに、デジタルや先進技術を取り入れながら、リアルでしか体験できない価値の魅力を最大限引き出し、地域消費額を拡大させることで持続可能な観光地経営と地域社会の発展に貢献していきたい」としている。
※ ※ ※
愛知県は2022年1月27日（木）、愛・地球博記念公園に「ジブリパーク」が11月1日（火）にオープンすると発表。「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが同日開園、また約1年後には「もののけの里」「魔女の谷」が開園予定という。