「ねこ車」も電動の時代! 農業従事者らに好評、年間販売500台を突破

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農業などの運搬作業を迅速化・軽労化できる「ねこ車電動化キット」が、発売から1年で500台を突破した。土木や建築など他業界からも注目が集まっているという。

運搬作業を迅速化・軽労化

一輪車を簡単に電動化できる「E-Cat Kit」(画像:CuboRex)。
一輪車を簡単に電動化できる「E-Cat Kit」(画像:CuboRex)。

 運搬作業などで利用する一輪車(ねこ車)を簡単に電動化できるキットが、農業従事者らの間で好評だ。CuboRex(葛飾区堀切)が2020年10月に発売した「E-Cat Kit」が、販売1年で500台超を突破した。

 ねこ車電動化キット「E-Cat Kit」は、一輪車のタイヤを交換するだけで電動化できるもの。従来の一輪車に比べ、農作業における運搬作業を迅速化・軽労化できる。

 同社によると、和歌山県を中心に2020年10月1日から正式販売。柑橘やウメなどを栽培している農家を中心に、傾斜地や段畑などの移動条件が悪い場所などで肥料や土、収穫物の運搬に利用されている。

 直近では土木や建設、石材の現場での運搬、また動物園での飼料や海岸清掃など、農業以外の幅広い業界に利用が拡大しているという。

 利用者からは、

「(農地が)坂道かつ狭い道なので、エンジンなどの運搬機を導入できなかった。E-Cat Kitはタイヤを替えるだけで、運搬が楽になった」

といった声が寄せられているという。同社は「農業だけでなく他領域に展開することで、(一輪車を)電動化することの価値を広めていきたい」としている。

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