「愛・地球博記念公園」で続々実証実験 11月ジブリパーク開園、移動めぐる最新技術を検証
「ジブリパーク」の開園を2022年11月に控える愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で、新たな移動手段・移動体験の実現に向けた実証実験が相次いで行われる。同公園は“移動”にまつわる最新技術に触れられる場所にもなりそうだ。
将来的な無人自動運転を目指し
走行ルート上や車両内に設置した複数のカメラ(路側/車載カメラ)を5G・LTEに接続して映像伝送し、複数車両の運行状況を遠隔管制室で一元的に監視するというのが、同実証の特徴。
カメラから伝送される映像には、株式会社NTTドコモの「AI映像解析技術」を活用。映像から検知された歩行者や車両を遠隔管制室のモニターに視覚的に明示することで、遠隔監視員がいち早く危険を察知できるという。
また路側カメラには、専用のカメラと通信機器の代わりにスマートフォンと映像伝送システム「DiCaster(ディ・キャスター)」を採用。高精細かつ遅延の少ない映像による遠隔監視を、比較的安価に実現できることを実証する。
実施社の一つであるアイサンテクノロジーは、実証を通じて「自動運転の安全な運行と遠隔監視員の負荷軽減の両立を図り、将来的な運転席無人で走行する複数の自動運転車両を1か所から遠隔監視することの実現につなげたい」としている。