カーシェアは「EV普及」の起爆剤となれるか? DeNA意識調査から考える

キーワード :
, ,
日本におけるEVの現状はどうなっているのだろうか。カーシェアビジネスから考える。

航続距離の現実

2021年11月1日~2023年10月31日までに「エニカ」でEVをカーシェアしたドライバー338人を対象に行われた調査結果(画像:DeNA SOMPOモビリティ)
2021年11月1日~2023年10月31日までに「エニカ」でEVをカーシェアしたドライバー338人を対象に行われた調査結果(画像:DeNA SOMPOモビリティ)

 その内容は「車種によって航続距離の余裕度がまったく違う」というもの。このユーザーはテスラ・モデル3、ヒョンデ・アイオニック5、BYD・アット3、ホンダeの4車種を実際に試乗している。

 このほか、モデル3のユーザーからは、サービスエリアでの急速充電で航続距離が短時間で100km伸びたという回答があった。また、アイオニック5のユーザーからは、空調を使うと航続距離が目に見えて短くなるとの回答があるなど、非常に興味深く、現実的な意見が多かった。

 以上のことから、EVの導入を考えている人への筆者(中島高広、モータージャーナリスト)のアドバイスとしては、内燃機関モデル以上に試乗が重要だということだ。ディーラーで数十分の試乗という意味ではなく、使用中の充電も含めてそれなりの長距離ドライブをすることである。

 また、天候のよい日だけでなく、猛暑や厳冬の時期にも試乗することが望ましい。これらの条件をチェックするには、カーシェアやレンタカーが最適だ。そして、試乗の結果をユーザー自身の日常のクルマの使い方と比較することで、EVが自分にマッチするかどうかを判断しやすくなる。

 ちなみに、クルマに乗るとき、環境に配慮したいと思うかという質問に対して、「とても思う」「思う」と肯定的に回答した人の数は全体の約40%だった。この数値は、前問でEVに対するさまざまな不安や疑問が解消されたと回答した割合に近く、今後の潜在的なEVユー
ザーも同程度のボリュームになるのではないかと推測できる。

 日本の自動車市場におけるEVのシェアは、何事もなければ右肩上がりで伸びていくことが予想される。もちろん、内燃機関モデルがなくなるわけではない。

全てのコメントを見る