屋根付き当然? ロンドンの「バス停」が日本より一歩も二歩も先を行っている理由
ロンドンのバス停には、ほぼ屋根が付いている。ところどころにしか付いていない東京と比べて、優れているのではないか。
バス・シェルター設置の費用

どうしてそんなにバス・シェルターが設置できているのか。
ロンドンのバス・シェルターは、管轄のロンドン交通局がすべて設置しているが、そこに掲げる広告を重要な収入源としている。
東京のバス停の屋根(上屋)の場合、出どころはさまざまだ。例えば町田市の場合、上屋やベンチの設置に係る費用については、バス事業者と町田市が折半している。
東京交通局の管轄のバス停に関しては、東京交通局が上屋を設置し、広告収入を得ているものもあれば、完全に外部の会社に委託しているものもある。
委託を受けているエムシードゥコー(東京都千代田区)は、自社で上屋のデザイン、製造、運営管理、広告営業などを行う。自治体やバス会社の負担を必要としない点は、非常に画期的といえるだろう。
人通りが多いところなど、広告の効果が高そうなエリアはこういった企業に任せ、そうでないところは、自治体やバス会社が負担するといったすみわけで、まずは東京から屋根設置率を高めていってほしいものである。