自家用車で勝手に営業 「白タク」はそもそもなぜ違法なのか?
タクシー営業に必要な認可を受けず、自家用車で営業しているタクシーを「白タク」という。いわずもがな違法である。白タクの「白」は、ナンバープレートが白色であることに由来する。
「白タク」とは何か

タクシー営業に必要な認可を受けず、自家用車で営業しているタクシーを「白タク」という。いわずもがな違法である。白タクの「白」は、ナンバープレートが白色であることに由来する。
タクシーは、国土交通大臣の許可を必要とする許認可事業だ(道路運送法第4条)。許可を受けた車両には白色ではなく、「緑色」のナンバープレートが付けられる。そもそも、なぜ免許制になっているのか。それは
・過当競争の抑制
・ドライバー品質の担保
などを目的としているためだ。
現在、白タクを多く目にするのは深夜の鉄道駅だ。終電で寝過ごした人を相手に、改札あたりで「○○方面」と小声でつぶやき、客を集めている。在日外国人が出身国の旅行者相手に白タク行為を行い、摘発される例も相次いでいる。
違法行為であるこうした白タクとは別に注目を浴びているのが、交通空白地帯を埋める手段である「ライドシェア」だ。両者の違いは、ライドシェアが法的根拠に基づいていることだ。自家用車を使って客を運び利益を得ることは同じなのに、なぜライドシェアはOKなのか。それを知るために、まず日本における白タクの歴史から説明していこう。