車のサンキューハザードが「その場限りのマナー」だけじゃない、深~い理由

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サンキューハザードは、他のクルマに迷惑をかけたときにお詫びの気持ちを伝えるために使う。なぜ使う必要があるのか。そもそも、使う必要があるのかないのか。

ルールとマナーの境界

ハザードスイッチ(画像:写真AC)
ハザードスイッチ(画像:写真AC)

 突然だが、皆さんは「サンキューハザード」をご存じだろうか。サンキューハザードとは、運転中に道を譲ってもらったお礼や、自分の操作ミスや判断ミスで他のクルマに迷惑をかけてしまったときに、おわびの気持ちを伝えるために使うものだ。

 ハザードランプを数回点滅させ、後続車に感謝やおわびの気持ちを伝える。ドライバーなら一度は使ったことがあるだろうし、使っているクルマを見たこともあるだろう。

 サンキューハザードは道路交通法には特に明記されておらず、使用する義務もない。つまり、使うかどうかは、ドライバーの自由なのである。

 そうなると、明確なルールがないため、サンキューハザードを使うクルマと使わないクルマが混在することになる。ルール的には問題がなくても、マナー的に見れば、同じことをする人としない人がいることは、ドライバーの心理や運転に悪影響を及ぼす。

 では、サンキューハザードを使う必要があるのかどうか、持論も含めて書いてみよう。

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