「都心を着陸ルートに使うな」と住民反発! 羽田空港“新飛行経路”の効果はいかほどか?

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東京都心上空を着陸時の飛行経路に使うルートは多くの住民が反発し、関連自治体も反対意見や元の海上ルートに戻すべきとする意見書を採択しているが、国の対策は依然進まない。

経路見直しで発着回数増

騒音問題のイメージ(画像:写真AC)
騒音問題のイメージ(画像:写真AC)

 飛行機が都心部の人口密集地上空を飛行する機会が増えれば、騒音問題だけではなく、部品が落下すれば人にけがを負わせたり、場合によっては命に関わる事態を引き起こしたりする恐れもある。

 国交省はルートの固定化回避に向けた検討会を設置して議論を進めたが、議事概要によると、現在の滑走路の使い方を前提としており、抜本的なルート変更については示されていない。

 航空機が安全に離着陸するためには風に向かって飛ぶ必要があり、南風(年間約4割)と北風(年間約6割)が多くみられる羽田空港では、風向きに合わせて2通りの滑走路の使い方をしている。国は、滑走路の使い方と飛行経路を見直すことで、深夜・早朝時間帯以外の国際線について、最大で年間約3.9万回の発着回数の増加が可能としている。

 羽田空港がある大田区では、空港の機能強化(国際線増便)に関して、区民生活への影響が懸念されることから、国が機能強化の提案をした当初より重大なものと受け止め、国に対して住民への丁寧な説明や騒音対策、落下物防止対策を含む安全対策を中心とした要望書を数回にわたり提出してきた。

 その結果、低騒音機の導入促進など騒音の軽減等に向けた

・環境影響等に配慮した方策
・落下物防止対策基準の制定

など、安全対策が講じられてきた。大田区は

「区民への情報提供や環境対策、安全対策などの確実な取り組みとともに、その検証や評価を含めたさらなる対策の強化、徹底を国に強く求めていきたい」

としている。

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