ゼブラゾーン通行は「交通違反」じゃないって本当? でも通る時に“超注意”が必要なワケ
ゼブラゾーンは、交差点の手前にある白い縁取りで囲まれた斜めの白線である。そんなゼブラゾーンを通過する際には注意が必要なのだ。
事故発生時の過失割合にも影響

「交通の方法に関する教則」では、導流帯とは「車の通行を安全で円滑に誘導するため、車が通らないようにしている道路の部分であること」とされており、警察や自動車教習所では、むやみに入らないよう指導することが多い。
では、事故を起こした場合の過失割合はどうなるのだろうか。ソニー損保のウェブサイトでは、「進路変更車Bと後続直進車Aの事故」の基本的な過失割合は
「3:7(A:B)」
とされている。ただし、Aがゼブラゾーンを走行していた場合、修正が発生する可能性があり、その修正はAに対してさらに10~20%と想定されている。
つまり、後続直進であっても、ゼブラゾーンを通過した場合、最大で50%の過失割合が発生する可能性があるということだ。もちろん、すべてのケースでこの過失割合が適用されるわけではない。しかし、ゼブラゾーンを通過する際には注意が必要であることは十分に理解できる。
ゼブラゾーンに似た道路標示として、立ち入り禁止部分、停止禁止部分、安全地帯などもある。これらはゼブラゾーンとは異なり、指定エリア内に立ち入ったり停止したりすることは違反となる。