ゼブラゾーン通行は「交通違反」じゃないって本当? でも通る時に“超注意”が必要なワケ

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ゼブラゾーンは、交差点の手前にある白い縁取りで囲まれた斜めの白線である。そんなゼブラゾーンを通過する際には注意が必要なのだ。

道路上のしま模様

交差点のゼブラゾーン(画像:写真AC)
交差点のゼブラゾーン(画像:写真AC)

 道路には数多くの安全標識や標示があり、免許を取得したときに習ったかもしれないが、理解していなかったり、間違って認識していたりするものもある。「ゼブラゾーン」もそのような道路標示のひとつかもしれない。ゼブラゾーンとは、交差点の手前にある白い縁取りで囲まれた斜めの白線のことである。

「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和三十五年総理府・建設省令第三号)」において定められている道路標示によると、指示標示に分類されており、正式名称は

「導流帯」

という。その目的は「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する」ことで「必要がある場所」に設置される。よく見かけるのは、交差点の右折レーンが始まる手前に設置されているものだろう。

 ゼブラゾーンは、特定の行動を禁止または指定する表示ではない。したがって、ゼブラゾーンを走行しても交通違反にはならない。ゼブラゾーンは、「車両の安全、円滑な走行を誘導する」という非常に曖昧な位置づけのものである。

 これだけ聞くと、あまり注意する必要がないように聞こえるかもしれないが、実は落とし穴がある。ゼブラゾーンを通過する際には注意が必要なのだ。

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