最近、街のあちこちで「色のついた道路」を見かけるワケ
					道路を普段走っていて、交差点や道路の脇がペイントされているのを見たことがあるだろうか。				
				
				カラー舗装の行方

カラー舗装にはさまざまな種類があり、それぞれに意味がある。安全のために設置されるものだが、実は色の規定は道路標識ほど細かくはなく、自治体が自由に変更することが許されている。警察庁の「法定外表示等の設置指針ついて」では、バスレーンは茶色、自転車通行空間路面は青色系、通学路の路側帯は緑色系を原則とする。ただし、景観保全や地元の意向を考慮すれば、他の色も認められる。
このような路面標示は、何気なく通り過ぎてしまうドライバーに注意を促す非常に効果的な方法である。また、路面標示のなかには、単に色を塗るだけでなく、イメージハンプと呼ばれる、ドライバーの注意をより強く引きつけて減速させるようなラインを描いたり、舗装の色や材質を変えたりして物理的な凹凸をなくし立体的に見せるものもある。
自治体によって色や表示方法が異なる可能性は混乱を招くかもしれないが、最も重要なことは、「そこに注意すべき何かがある」のを認識することだ。したがって、色の違いはさておき、ドライバーに届くように効果的に配置することが重要である。また、あちこちにペンキを塗りすぎると、せっかくの効果が薄れてしまうので、カラー舗装の使いすぎには注意が必要かもしれない。
あらゆる手段を使って交通事故を防ぐ努力がなされている。ドライバーもこれらの対策の意味を理解し、表示にしたがって運転しなければならない。また、カラー表示がないからといって潜在的な危険がないわけではないことを理解し、常に細心の注意を払って運転することも重要である。