最近、街のあちこちで「色のついた道路」を見かけるワケ
					道路を普段走っていて、交差点や道路の脇がペイントされているのを見たことがあるだろうか。				
				
				危険箇所を示すカラー舗装

カラー舗装が抑止力として機能する場面には、事故が頻発する危険な交差点や、スピードを抑える必要のあるカーブなどがある。
道路を走っていると、赤く塗られた交差点に出くわすことがある。これらは事故が頻発している危険箇所であり、色のついた舗装はドライバーに注意を払うよう伝えている。
左右の見通しが悪い場所だけでなく、障害物が多く漫然と走りがちな田舎道の交差点でも赤く塗られていることがある。事故の原因はさまざまなので、過去の事故を踏まえて設置されているのだろう。
首都高速道路会社でも、首都高速道路のカーブでの交通事故を防ぐためにカラー舗装を駆使している。同社のウェブサイトにはこうある、
「近年、カーブ区間で速度超過が原因と考えられる施設接触事故(側壁等に衝突する事故)が増加する傾向にあり、施設接触事故が特に多いカーブ区間の舗装を赤くしてお知らせしています。赤い舗装が見えたら、特に速度を落して走行することを心がけてください」
との記載がある。
道路を赤く塗ることで、スピードの低減を促している。赤色の表示は危険なイメージを植え付けるのに一定の効果がある。また、道路を赤く塗るだけでなく、速度を落とす必要性を強調するために、わずかな段差をつけたり、等間隔に白線を引いたりすることもある。なかには、滑り止め効果のある塗料もあるようだ。
さらに危険箇所を示すカラー舗装のなかには、横断歩道の下地を赤色にして強調したり、駐停車禁止区域を赤色でカラー表示したりしている場所も存在するようだ。
赤色は危険・注意をイメージしやすく、通行するドライバーに危険を認識させる効果が期待できる。