案内標識の文字フォントが「高速道路」「一般道」で異なる理由
案内標識は一般に、高速道路では緑色に白い文字、一般道路では青色に白い文字で表示される。高速道路では角ゴシック体、一般道では丸ゴシック体である。
高速道路の文字形

一方、道路標識を手がけるアークノハラ(東京都新宿区)は、以前バイクメディア「バイクのニュース」の取材に対し、文字の違いについて、次のように語っていた。
「一般道と高速道路の標識で使用されているフォントは違います。一般道では丸ゴシック体ですが、高速道路では角ゴシック体。高速道路で角ゴシックを採用しているのは高速走行時での視認しやすくするためです」
高速道路の標識に使われる文字は、時速100km前後で走行する車の運転席から一目でわかるようにする必要があるため、一般道路で使われる文字とは異なる形になっているようだ。
その歴史は1963(昭和38)年、名神高速の栗東IC~尼崎IC間(71.1km)が開通したときにさかのぼる。車の運転席から標識が一目でわかるように、見慣れたゴシック体とは明らかに異なるフォントが使われた。
この文字は「公団文字」「公団ゴシック」と呼ばれるオリジナルの書体で、かつては漢字から点を省略したり、全体的に四角く適度に簡略化されたりしていた。その特徴は、
・必要に応じて製作されてきたオリジナルフォント
・直線にできるところは直線に
・ハネや点々の部分を曲線で表現
・視認性を高めるため基準枠全体を使って作字
となっている。
高速道路の案内標識は停止状態から見ることは少ないが、実は読みやすいように工夫されているのだ。