案内標識の文字フォントが「高速道路」「一般道」で異なる理由

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案内標識は一般に、高速道路では緑色に白い文字、一般道路では青色に白い文字で表示される。高速道路では角ゴシック体、一般道では丸ゴシック体である。

標識の役割と配色

一般道路の案内標識(画像:国土交通省)
一般道路の案内標識(画像:国土交通省)

 まずは、案内標識の基本となる「色が違う理由」から見ていこう。

 そもそも「案内標識」は、

・目的地の方向や距離、路線名、路線番号など経路を案内する
・都府県、市町村境界や地点を案内する
・道路の施設を案内する

という三つの役割を担っている。

 NEXCO東日本によると、日本の標識板の色は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」である「標識令」で定められている。

 標識令における案内標識の配色は、緑と白、青と白の組み合わせが見やすいという観点から、高速道路や自動車専用道路は「緑と白」、一般道路は「青と白」となっている。標識令の標識様式は、高速自動車国道と自動車専用道路では「緑と白」、一般道路では「青と白」である。

 案内標識の目的は案内であるため、高速道路用なのか一般道路用なのかが判断しやすいように、色が明確に区別されているようだ。運転中はゆっくり見ることができないので、色の違いで判断できるのはドライバーにとってありがたい。

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