前代未聞? 大阪で進む「ホコ天」計画をご存じか

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「人中心のストリート」を掲げるプロジェクトで、大阪市中心部に新たな「ホコテン」が誕生しつつある。その未来とは。

大阪市の人中心の街づくり

大阪を代表する「ホコテン」(歩行者専用道路)の心斎橋筋商店街。大阪市中央区。大阪市内各地で生まれる新たな「ホコテン」とは(画像:若杉優貴)
大阪を代表する「ホコテン」(歩行者専用道路)の心斎橋筋商店街。大阪市中央区。大阪市内各地で生まれる新たな「ホコテン」とは(画像:若杉優貴)

 2025年の大阪・関西万博を前に、開発のつち音が鳴りやまない大阪市。そんな大阪市中心部で、「人中心のストリート」(大阪市資料)を掲げるプロジェクトによって、各地に新たな「ホコテン(歩行者天国)」が誕生しつつあることをご存じだろうか。最初に紹介する人中心の街づくりが行われている地区は、大阪市役所や美術館、図書館などがある文化エリアの中之島(中央区)だ。

 中之島では、2020年2月よりメインストリートのひとつだった中之島通りを車両乗り入れ禁止とし、公園化する工事が開始された。中之島通りは中之島公園・堺筋方面から

・中之島図書館
・大阪中央公会堂
・東洋陶磁美術館

などへのアクセス道路であり、さらに旧通り沿いには2020年7月には安藤忠雄氏設計による子ども図書館「こども本の森 中之島」が開館している。

 この中之島通りの公園化は2021年6月に完成しており、既存の文化施設の利用者はもちろん、図書館を訪れる子どもたちにとっても安全性が大きく向上することになった。

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