ディーラー試乗車上がりの「中古車」を買うのはアリなのか?
試乗後の需要が高いワケ
中古車を選ぶとき、皆さんはどのような基準で選ぶだろうか。もちろん価格で選ぶ人も多いが、できるだけ新車に近いクルマが欲しいという人も少なくないだろう。そんななか、新車に限りなく近いクルマをカーディーラーで試乗して購入するケースもあるが、果たしてこれはよい選択なのだろうか。
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まずは、ディーラー試乗後の中古車に対する印象をユーザー目線で確認してみよう。これはあくまで一般論である。
●ほぼ新車
多くのディーラーは試乗車として一定期間使用した後、自社の中古車販売店や中古車オークションに流す。その使用期間は短くても数か月、長くても1年以内がほとんどだ。その理由は、新車自体がモデルチェンジや商品改良を繰り返しているからだ。
ディーラー試乗車の目的は、新車を購入した顧客に新車のデモンストレーションを行い、購入意欲を高めることにある。したがって、旧モデルの試乗車を用意する意味はない。モデルとして最新でないクルマは新車店に置いておく価値がなく、さらに一定期間が経過するとどうしても使用感が出てくるので、中古車として出回る期間も短い。
●最初からフル装備
以上のように、ディーラー試乗車は顧客にデモンストレーションするために、最初からディーラーオプションがフル装備されている。つまり、中古車購入時にフル装備で購入できるため、後からオプションパーツを追加することなく、仕様に満足できるのだ。一般のオーナーが売却するクルマの場合、気に入らない装備があれば交換しなければならないが、ディーラー試乗車の場合、追加で購入する必要がないケースが多い。
●ディーラーだから安心
見ず知らずの中古車販売店で購入し、前オーナーがどのようにクルマを使用していたのかわからないよりも、もともとディーラーで使用されていたクルマであることが、一般ユーザーに安心感を与えることが多い。これが試乗後の中古車需要が高い理由のひとつだ。