自動車ホイールは「アルミニウム」一択? その理由を熟考してみた

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自動車情報サイトが行った「エアロ(空力パーツ)とホイールのどちらを先にカスタムするか」という2択アンケートに対し、約7割が「ホイール」と回答。ホイールのほうが「手軽に交換できる」という魅力が勝っているのだろう。

新しいホイール技術とその今後

従来のアルミ合金に比べ、高剛性を保ちながら、重量約10%の軽減を実現した新素材「FORTEGA」(画像:BBSジャパン)
従来のアルミ合金に比べ、高剛性を保ちながら、重量約10%の軽減を実現した新素材「FORTEGA」(画像:BBSジャパン)

 アルミホイールは、その軽さとデザイン性から乗用車全般に広く使用されている。しかし、自動車産業は常に進化しており、新しい技術や素材がホイールの選択肢を変えつつある。

 例えば、大手ホイールメーカーのBBSは、2023年に「FORTEGA(フォルテガ)」を発表した。最大の特徴は、従来のアルミやジュラルミン素材よりもさらに軽量で剛性の高い、新開発のアルミ系合金素材である。

 これにより、従来の鍛造アルミホイールと同等の剛性を保ちながら、10%の軽量化を実現した。フォルテガは、今後航続距離が伸びにくくなる電気自動車(EV)の機能性をさらに高めるホイールとして注目され始めている。

 一方、複数の自動車メーカーが燃費や安全性を追求し、軽いアルミホイールを相次いでリリースしている。その結果、純正段階でアルミホイールを採用し、その上からフルホイールカバーを装着してドレスアップするなど、アルミホイールのポテンシャルをさらに引き出す動きが出てきている。

 また、デザイン面でも多種多様なアルミホイールが登場し、消費者の選択肢が増えている。その結果、アルミホイールは今後も一般的になっていくだろう。

 では、スチールホイールはどうだろうか。スチールホイールは、アルミホイールよりも強度が高く耐久性に優れているため、商用車、バス、トラックなどの特殊車両では今後も重宝されるだろう。さらに、特定の用途やカスタマイズ愛好家にも引き続き好まれる。

 その一方で、燃費向上やコスト削減を求めるユーザーもいることから、大型車向けのアルミホイールも数多くリリースされている。とはいえ、大型車用アルミホイールはスチールホイールよりも高価であるため、用途や好みによってユーザーが二分されそうだ。

 アルミホイールとスチールホイールのどちらを選ぶかは、車両の用途や個人の好みによる。自動車業界の動向に目を配り、最適なホイールを検討することが重要である。どちらのホイールを選ぶにしても、安全で快適なドライビングを楽しむためには、慎重な判断が求められる。

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