今さら聞けない「自動運転」の超基本! まず知っておくべきことを書いてみた
自動運転に興味があるけれど、何から知ればいいのかわからない人へ。この記事では、自動運転の基本から未来への展望まで、わかりやすくひもといていく。
自動運転の実用化で未来どうなる
9月中旬、政府が茨城県日立市の一般道に自動運転レーンを設置する方針を固めた。同市では、バス高速輸送システム(BRT)区間で自動運転バスの実証実験を行っていたが、いよいよ次の段階に動き出した形である。
なお、高速道路に自動運転レーンを整備する計画はあったが、一般道への導入計画はこれが国内初となる。そして日立市での導入を経て、バスを始めとする自動運転の公共交通機関を全国的に展開したい狙いがあるらしい。
自動運転が実用化されれば、われわれの生活にも劇的な変化がもたらされるのは確実である。昔から漠然と憧れ、また夢に見てきた近未来が現実のものになろうとしているのだ――。
と、ひとり興奮していたが、それが実際はあと何年後の話かよくわかっていないし、冷静になって胸に手を当てて考えてみると、自動運転バスについて
「バスが自動的に走るらしい」
くらいしか知らないのは、いくら何でも当媒体に寄稿させてもらっている身としてはまずいのではないか。
こうした葛藤を経て、自動運転に関するあれこれを勉強してみた次第である。当記事では自動運転の仕組みや、自動運転がもたらす近未来的技術の数々にも簡単に触れるので、肩の力を抜いて読むだけで、無知な筆者(武藤弘樹、フリーライター)と一緒に学んでいく体で、自動運転にそれなりに詳しくなれるはずである。