「新幹線誘致」地方で加熱も、具体性まるで見えない現実 「開業 = 地域振興」の方程式はもはや昭和の残り香なのか

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四国4県が四国新幹線の整備を求めて積極的に動いているが、基本計画からの格上げを求めて活発に活動する地域はほかにもある。地域間の誘致競争が激しさを増してきた。

大分・鳥取でも誘致へ新たな動き

東九州新幹線のルート想定と所要時間の推計(画像:東九州新幹線鉄道建設促進期成会)
東九州新幹線のルート想定と所要時間の推計(画像:東九州新幹線鉄道建設促進期成会)

 大分県は2023年度補正予算に東九州新幹線の推進事業費約400万円を計上、8月に佐藤樹一郎知事が大分市のホテルで開いた「新しいおおいた共創会議」で県内18市町村長と東九州新幹線をテーマに意見交換した。

 東九州新幹線は福岡市から大分市、宮崎県宮崎市付近を通って鹿児島県鹿児島市へ向かう。大分県は席上、福岡市~大分市間のルートとしてJR日豊本線沿いとJR久大本線沿いのふたつを提示、早い時期に整備費や費用対効果の試算を公表する方針を示した。

 市町村長からは

「九州の東西格差是正に東九州新幹線が必要」
「地域の人口増につながるのではないか」

などの声が出た。大分県交通政策課は

「県を挙げて東九州新幹線に取り組むことがあらためて確認できた」

と振り返る。

 大阪市から日本海側の鳥取県鳥取市、島根県松江市付近を通って山口県下関市を目指す山陰新幹線にも動きが出ている。

 鳥取、島根両県など沿線7府県52市町村で組織する山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議は6月、首長ら約30人を集めて東京都内で総会を開き、整備計画格上げに向けて機運盛り上げに努めることを申し合わせた。鳥取県総合統括課は

「県としても要望活動などを通じて市町村と足並みをそろえている。最近、活発に活動する四国に負けていられない」

と力を込める。

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