四国新幹線「岡山ルート」で4県一致も 人口減少止まらぬ厳しい現実、昭和の“カミソリ後藤田”も「必要ない」と明言していた!

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北陸新幹線の金沢~敦賀間開業を来年春に控え、「四国にも新幹線を」という機運が高まっている。四国4県の政財界が「岡山ルート」で一致団結した今、建設は実現するのか。

四国4県の政財界が一致団結

四国(画像:OpenStreetMap)
四国(画像:OpenStreetMap)

 北陸新幹線の金沢~敦賀間開業を来年春に控え、「四国にも新幹線を」という機運が高まっている。計画策定からすでに50年が経過しているにもかかわらず、一向に進まない四国新幹線。四国4県の政財界が「岡山ルート」で一致団結した今、建設は実現するのか。

 8月30日に開かれた四国新幹線整備促進期成会の決起集会で、中村時広愛媛県知事は

「期は熟した。心をひとつに四国4県の知事が手を携え、実現に向けて取り組みたい」

と会場を鼓舞した。この集会と前後して、国に対しても整備計画の格上げに向けた予算措置の要望がなされた。四国では、地域振興の切り札として新幹線建設が待ち望まれているのだ。

 四国新幹線は1973(昭和48)年に基本計画が決定した計画路線である。四国新幹線は大阪市を起点に徳島市、高松市、松山市を経て九州の大分市まで、四国横断新幹線は岡山市を起点に高知市までを結ぶ。

 現在、四国4県の政財界では、この2路線を組み合わせた岡山ルートを提唱している。岡山市を起点に瀬戸大橋をくぐり、香川県で分岐して各県の県庁所在地を結ぶルートだ。

 2023年6月、それまで独自のルート案に固執していた徳島県が岡山ルートに同意したことで、四国4県の意志は一本化した。また、北陸新幹線の建設も進み、そこに振り分けられていた予算に余裕ができたことも、建設に向けた動きを活発化させている。

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