中国製EVは「市場を歪める」 欧州が名指しで批判も、依存変わらぬ屈辱現実と時代遅れの報復合戦
EV専業メーカーに加え、中国の3大国有自動車メーカーの欧州での存在感は増すばかりだ。中国製EVのシェアは、現在の8%から2025年には15%に達すると予測する専門家もいる。
欧州で存在感が増す中国製EV

約1か月前の9月5~10日にかけて、ドイツのミュンヘンで世界最大級のモーターショーとして名高いIAAモビリティ2023が開催された。
未来のモビリティのためのプラットホームを切り口とし、幅広く展示会場を使用した見本市だけでなく、市内各所に設けたオープンスペースも利用した、盛大なイベントだった。その結果、主催者の発表によると期間中50万人以上が訪れ、週末の9日には10万人以上が集まった。
IAAにドイツの主要自動車メーカーであるBMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなどが出展するのはもちろんだが、そのなかにあって存在感を示したのが
「中国製の電気自動車(EV)」
だ。中国製EV大手の比亜迪(BYD)は、展示会場とオープンスペースの両方に出展するぐらいの力の入れ具合だった。
ちなみに、日本のトヨタや日産、韓国の起亜およびヒュンダイ、ボルボ、フィアットなど、一部の自動車メーカーは参加していなかった。このため、余計に中国製EVが目立った感はなくはない。
時期を同じくして、東風汽車のEV「ヴォヤ・フリー」が、2024年に欧州に初上陸することが報道された。ヴォヤ・フリーは、メルセデスベンツのEQS スポーツタイプ多目的車(SUV)に匹敵するラグジュアリーEVであり、このクラスで戦いを挑むこととなる。
BYDやNio、XPengといったEV専用の自動車メーカーに加え、中国三大国有自動車メーカーの上海汽車、第一汽車、東風汽車と、ますます欧州での存在感が増すばかりである。なかには、中国製EVのシェアが、2025年には現在の8%から
「15%」
となると予測する専門家もいる。