ハイウェイラジオが脱アナログ スマホで聴く次世代サービス開始 課題ある現行システム

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反対方向の情報まで聴かなくてOK!
「ハイウェイラジオ ここから」の看板(佐藤 勝撮影)。
「ハイウェイラジオ ここから」の看板(佐藤 勝撮影)。

 NEXCO東日本が2020年10月29日(木)12時から、次世代ハイウェイラジオアプリ「E-ハイラジ」による実証実験を開始する。

 ハイウェイラジオとは、高速道路上の特定の箇所で(AM1620kHz)を通じて交通情報を提供するラジオ放送のこと。今回は、これをスマートフォンを通じて提供し、情報提供の高度化および多言語化を目指すというJARTIC(日本道路交通情報センター)と共同の取り組みだ。

 アプリの情報は従来と異なり、高速道路本線上のどの場所を走行していても取得できる。スマートフォンのGPS情報から現在位置と進行方向を判定し、事故や落下物の直前(1km手前)では緊急情報をプッシュ通知で、通行止めなどの交通情報はリクエスト方式で配信する。

 また、JCTから分かれた他路線の情報も、画面タップや音声認識で取得できるとのこと。音声認識による操作も可能なほか、英語や中国語など6言語に対応するという。

 なお、今回は実証実験の位置づけで、千葉エリアの京葉道路、東関東道、新空港道にて提供される。

 従来のハイウェイラジオは、「ハイウェイラジオ ここから」の看板が立つ特定の区間でのみ聴けるもの。道路上の中央分離帯に設置されたケーブルから電波を発信しているが、このケーブルは定期的に張り替えが必要になるなど、メンテナンス上の課題もあるとのこと。

 また、従来型のハイウェイラジオでは、上下線の情報が読み上げられるが、アプリではGPSにより進行方向を特定するため、目的の方向の情報のみを取得できるそうだ。(提供:乗りものニュース)

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