軽自動車「黄色ナンバー」はもはや撤廃すべき? 白色ナンバーからの“謎マウント”で肩身狭すぎ、差別レベルに
日本のナンバープレートは5色
日本の車のナンバープレートには5つの色がある。次の2色ならすぐに頭に浮かぶかもしれない。
・白色:普通自動車(乗用)
・黄色:軽自動車(乗用)
実際は、次の3色も存在している。
・黒色:軽自動車(事業用)
・緑色:普通自動車(事業用)
・青色:外務省用車
最後の青色は、都心でなければなかなか見かけることもないが、いわれてみれば――という人もいるだろう。
やはり圧倒的に印象に残っているのは、白色と黄色である。
黄色ナンバーのこれまで
全国軽自動車協会連合会によると、ナンバープレートで黄色に分類される軽自動車(乗用)は、2023年6月時点で車全体の37.4%を占める。
黄色のナンバープレートが始まったのは、1975(昭和50)年だ。当時は高速道路において、普通自動車の速度制限が100km、軽自動車の速度制限が80kmと違いがあったので、スピード違反の取り締まりのために、見わけやすくする必要があった。また現在もそうだが、高速道路の使用料に違いがあったので、このためにもつくられた。
しかし現在は、軽自動車の速度制限が普通自動車と同じまで引き上げられている。そして料金所における支払いで、自動料金収受システム(ETC)利用率が94.4%(2023年6月、国土交通省)と圧倒的になった今、プレートのナンバーで軽自動車は識別ができるので、色の違いがもはや不要といえるまでになった。
そんななか、2019年開催のラグビーワールドカップや、2021年開催の東京オリンピック・パラリンピックの特別仕様ナンバープレートが発売された。地に柄が入っているもののほか、シンボルマークは入っているものの地は白のナンバープレートが、軽自動車にも適用可能となった。
ラグビーワールドカップでは、約29万2500件のうち6割以上が、東京オリンピック・パラリンピックでは、約289万4000件のうち9割近くが、このほぼ白のナンバープレート希望の軽自動車ユーザーによる申請だった。