軽自動車「黄色ナンバー」はもはや撤廃すべき? 白色ナンバーからの“謎マウント”で肩身狭すぎ、差別レベルに

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軽自動車の速度制限が普通自動車と同じまで引き上げられている。そして料金所における支払いで、ETC利用率が94.4%と圧倒的になった今、プレートのナンバーで軽自動車は識別ができるので、色の違いがもはや不要といえるまでになった。

日本のナンバープレートは5色

軽自動車のナンバープレート(画像:写真AC)
軽自動車のナンバープレート(画像:写真AC)

 日本の車のナンバープレートには5つの色がある。次の2色ならすぐに頭に浮かぶかもしれない。

・白色:普通自動車(乗用)
・黄色:軽自動車(乗用)

実際は、次の3色も存在している。

・黒色:軽自動車(事業用)
・緑色:普通自動車(事業用)
・青色:外務省用車

最後の青色は、都心でなければなかなか見かけることもないが、いわれてみれば――という人もいるだろう。

 やはり圧倒的に印象に残っているのは、白色と黄色である。

黄色ナンバーのこれまで

普通自動車のナンバープレート(画像:写真AC)
普通自動車のナンバープレート(画像:写真AC)

 全国軽自動車協会連合会によると、ナンバープレートで黄色に分類される軽自動車(乗用)は、2023年6月時点で車全体の37.4%を占める。

 黄色のナンバープレートが始まったのは、1975(昭和50)年だ。当時は高速道路において、普通自動車の速度制限が100km、軽自動車の速度制限が80kmと違いがあったので、スピード違反の取り締まりのために、見わけやすくする必要があった。また現在もそうだが、高速道路の使用料に違いがあったので、このためにもつくられた。

 しかし現在は、軽自動車の速度制限が普通自動車と同じまで引き上げられている。そして料金所における支払いで、自動料金収受システム(ETC)利用率が94.4%(2023年6月、国土交通省)と圧倒的になった今、プレートのナンバーで軽自動車は識別ができるので、色の違いがもはや不要といえるまでになった。

 そんななか、2019年開催のラグビーワールドカップや、2021年開催の東京オリンピック・パラリンピックの特別仕様ナンバープレートが発売された。地に柄が入っているもののほか、シンボルマークは入っているものの地は白のナンバープレートが、軽自動車にも適用可能となった。

 ラグビーワールドカップでは、約29万2500件のうち6割以上が、東京オリンピック・パラリンピックでは、約289万4000件のうち9割近くが、このほぼ白のナンバープレート希望の軽自動車ユーザーによる申請だった。

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