軽自動車「黄色ナンバー」はもはや撤廃すべき? 白色ナンバーからの“謎マウント”で肩身狭すぎ、差別レベルに

キーワード :
, ,
軽自動車の速度制限が普通自動車と同じまで引き上げられている。そして料金所における支払いで、ETC利用率が94.4%と圧倒的になった今、プレートのナンバーで軽自動車は識別ができるので、色の違いがもはや不要といえるまでになった。

白・黄の区別は必要か

EU時代(左)とゼロエミッション(右)のナンバープレート(画像:鳴海汐)
EU時代(左)とゼロエミッション(右)のナンバープレート(画像:鳴海汐)

 日本の車の歴史を知れば、以前は白と黄色の区別が必要だったことは理解できる。

 しかし、今はそれほど必要だとは思えない。ETCではなく有人の料金所での誤徴収が発生しやすい可能性があるというが、口頭で、そしてナンバー自体を見てきちんと確認すれば済むことだ。軽自動車(乗用)と小型自動車(乗用)の場合、地名の横の数字が5ナンバーか7ナンバーになる。

 また、当て逃げやひき逃げといった事件の目撃情報に影響があるといわれている。たしかに、軽自動車(乗用)は全体の37.4%のため、そこで半分以上条件を狭められるが、車の色や形の方が有用だろう。そしてナンバー自体の記憶が望ましいのは変わらない。

 もうひとつ、高速道路の合流場面において軽自動車は加速不足になりがちなので、軽自動であれば車間距離を取るように対処できるという意見が見られた。普通自動車であっても運転の力量はさまざまであるし、他人の運転はときに予測がつかないものなのだから、最初から車間距離を取ればよいだろう。

 現在募集されているデザインナンバープレートは、大阪・関西万博特別仕様、全国版図柄入り、地方版図柄入りの3種類あるが、いずれも軽自動車は黄色い外枠が付くようになっている。しかしナンバーカードフレームなどを付ければほぼ隠れる。左上の角に黄色い三角の部分が見える程度となるので軽自動車ユーザーに人気だ。

 ナンバープレートが同じであっても、車の高級度やブランド、大きさで差別は生まれてしまうのかもしれない。それでも黄色ナンバープレート撤廃が、今ある差別や対立を減らすのではないかと筆者は考えるが、どうだろうか。

全てのコメントを見る