軽自動車「黄色ナンバー」はもはや撤廃すべき? 白色ナンバーからの“謎マウント”で肩身狭すぎ、差別レベルに
黄色ナンバーが受ける差別

軽自動車の白ナンバー化は、SNSでは「デザイン性」よりも
・見栄
・劣等感
によるものと考えられている。
普通自動車のユーザーは、
「車本体が安く、税金も高速道路の料金も安くて得をしているくせに、みっともない」
「白ナンバーが欲しければ、普通自動車を買えばいい」
と見下す。
軽自動車は、普段から、
・普通自動車などからあおられる
・幅寄せされる
・列に入れてもらえない
といった嫌がらせを受けやすい。
これは、車両の価格や維持費が安いことのほか、基本的に車体が小さいことのほか、ナンバープレートが黄色でわかりやすいことから、差別が発生しているのではないだろうか。軽自動車オーナーに劣等感があるのであれば、それは差別から生まれたのではないだろうか。いずれにせよ、とても
「日本らしい風潮」
である。
英国の車

さて、筆者(鳴海汐、日英比較ライター)が先日訪れていた英国の車のナンバープレートについて紹介したい。
英国のナンバープレートは、全車種において、前は白、後ろは黄色と一律で決められている。これによって、対象とする車がこちらに近づいてくるのか(通常は前進なので)、遠ざかってゆくのかが判別しやすくなっている。実にシンプル、かつ実用的である。
強いていえば、ナンバープレートの左端に帯が入っていることがある。青の帯は英国が欧州連合(EU)に加入していた頃に登録された車であることを示す。EU離脱後の車の登録には当然入らない。
そのほか街なかでちらほら見受けられたのが、緑の帯が入った車だ。これは2020年から始まった制度で、ゼロエミッション車に付けることができる。これにより、駐車料金が安くなったり、特定のエリアへの入場が無料になったり、特定の走行車線の使用が可能になったりする。
つまり帯が入るのは、EU脱退後にプレートを付け替える必要がなかったこと、もしくはゼロエミッション車であるという、ポジティブな理由になるのだ。そもそも、軽自動車は
「日本特有の区分」
であるため、英国では普通自動車と軽自動車を区別する必要がなかったということもある。