チリンチリン! 自転車のベル連発は「あおり運転」になる可能性も なぜむやみに鳴らしてはいけないのか

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自転車のベルは、安易な気持ちで鳴らすと法律違反になってしまう場合がある。なぜむやみに使ってはいけないのか解説していこう。

誤った使い方をしている人は約2割

2021年に実施された「自転車の利用に関する意識アンケート調査」。問いは「自転車で歩道を走行中に歩行者がいた場合、「道をあけてほしい」という意思表示でベルを鳴らすことはありますか?」(画像:弁護士ドットコム)
2021年に実施された「自転車の利用に関する意識アンケート調査」。問いは「自転車で歩道を走行中に歩行者がいた場合、「道をあけてほしい」という意思表示でベルを鳴らすことはありますか?」(画像:弁護士ドットコム)

 では実際に、どのくらいの人が間違ったベルの使い方をしているのだろうか。弁護士ドットコムは2021年、2241人を対象に「自転車の利用に関する意識調査」を実施した。

「自転車で歩道を走行中に歩行者がいた場合、『道をあけてほしい』という意思表示でベルを鳴らすことはありますか?」という問いに、23.1%が「ある」と回答。この結果から、2割以上の人たちは違反行為をしていることが判明している。

 そもそも、自転車利用者はベルの正しい使い方を認識しているのだろうか。内閣府の「平成22年度自転車交通の総合的な安全性向上策に関する調査報告書」によると、「歩道で歩行者によけてもらうためにベル(警報機)を鳴らしてはいけない」ことを知っているか質問。その結果、1501人の内

「40.2%」

の人が「知らなかった」と答えた。

 自転車には免許がないため、道路交通法を詳しく知らない人も少なくないが、法律で決まっている以上「知らなかった」で済ますことはできない。「道をあけてほしい」と思ったときは、ベルを使わずに声を掛けるなど、いくらでも方法はある。

 ベルの使用について誤った認識をしている人が少しでも減るように、警察や学校、行政などでも交通ルールをこれまで以上に周知していく必要がありそうだ。

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