大雨浸水被害に大活躍 キャタピラ装着「水陸両用車」をご存知か
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観光事業などにおいて活用されている水陸両用車だが、実は他の用途でも利用できるため“貢献度の高い車両”として注目を集めているのだ。では一体どのような場面で役立っているのか。
水陸両用車が災害時に力を発揮!

ここで、実際に水陸両用車が災害時に活躍した例を紹介しよう。
2020年に起きた九州豪雨では、8輪駆動で悪路にも強い水陸両用車「アーゴ」が活躍。一時孤立状態になった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」から、取り残された人たちを救出した。
また同県の人吉市では、1階部分が浸水した建物に水上走行で横付けして上階に避難していた80歳代の女性を助け出している。ほかにも大規模冠水した福岡県大牟田市で活動し、救助に成功。水にぬれた被災者は体温が低下して状況が悪化する可能性もあるため、悪路や水上でも迅速な救助を行える水陸両用車は、災害時には欠かせない存在となっている。
2021年9月、消防庁も緊急消防援助隊の活動用として、最大14人の搭乗が可能な大型水陸両用車「レッドヒッポ」を大阪市消防局に配備。こちらはまだ実績はないものの、専用のゴム製クローラー(いわゆるキャタピラ)を装着した同車両は、陸上走行だけでなく水上航行もできる。
さらに2013(平成25)年から岡崎市消防本部に配備されている「レッドサラマンダー」は、2023年6月の大雨による浸水被害に対応。市内で水に漬かった車や、浸水した住宅から男女計6人を救助した。
こうした災害への対応に関していえば、民間の水陸両用バスが協力するプランも考えられている。2022年8月には警視庁や海上保安庁、東京消防庁、民間企業が参加した訓練が東京・江東区で行われた。大雨で荒川が氾濫し、川に流された人を水陸両用バスなどを使って救助することを想定した訓練だ。
このように、水陸両用車は観光だけでなく、災害時に活躍できる車両としても力を発揮している。