大雨浸水被害に大活躍 キャタピラ装着「水陸両用車」をご存知か

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観光事業などにおいて活用されている水陸両用車だが、実は他の用途でも利用できるため“貢献度の高い車両”として注目を集めているのだ。では一体どのような場面で役立っているのか。

観光利用以外にも注目される理由

キャタピラが採用されている水陸両用車「AAV7」(画像:写真AC)
キャタピラが採用されている水陸両用車「AAV7」(画像:写真AC)

 実は水陸両用車は、災害活用の機運も高まっている。きっかけは東日本大震災の津波被害だ。同震災では、津波による河川の氾濫や堆積したがれきにより、消防車両が現場に到着できないという問題が発生した。

 その教訓を生かそうと、総務省消防庁は水陸両用車の導入を進めているようで、同庁の担当者は

「災害現場は一分一秒を争う。荒れ地や水上を進むことができるバギーは大きな戦力となる」(2014年8月12日付日本経済新聞)

とコメント。水陸両用車に期待感を表していた。そもそも水陸両用車は軍事利用が発祥であり、道なき道を陸でも水上でも走破するのが持ち味となっている。

 近年の都市災害では豪雨により市街地が冠水するケースも多いが、そんなときに役立つのが水陸両用車といえるだろう。水上走行で孤立した建物に迅速に近づける水陸両用車が力を発揮するのである。豪雨災害が相次ぐなか、警察庁は2020年、福岡や広島など9都道府県の警察本部に初めて水陸両用車を配備した。

 ちなみに災害支援用の水陸両用車も開発されており、キャタピラとスクリューで移動する機種や、バギータイプでスクリューを持たない車両などが開発されている。

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