日本車の牙城「タイ」 EV戦争ぼっ発で、タイ政府が中国になびき始めたワケ【連載】方法としてのアジアンモビリティ(3)
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- 自動車, 日産自動車, タイ, サイアム・モーターズ, 方法としてのアジアンモビリティ
急速に変化・成長する経済圏として、世界的に注目されているアジア。この地域発のモビリティ・アプローチが、今後の経済において重要な役割を果たすことはいうまでもない。本連載では、アジアにおけるモビリティに焦点を当て、その隆盛に迫る。
日本のシェアを奪い始めた中国

現状では、タイの自動車生産台数全体に占めるEVの割合は10%未満にとどまっている。しかし、着実にEV市場が拡大するなかで、タイの自動車産業のけん引力が
「日本メーカーから中国メーカーに移行しつつある」
との見方もある。
サイアム・モーターズの動きが報道された7月10日、中国の観察者網は
「タイの自動車市場で中国メーカーが日本のシェアを奪い始めた」
と報じた。
サイアム・モーターズと中国EVメーカーの提携が実現すれば、日本車の牙城が揺らぐことになるだろう。