トラックの後輪に「シングルタイヤ」が全然普及しない理由

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トラックの後輪は、ほとんどがダブルタイヤだ。しかし最近、シングルタイヤを装着したトラックを見かけることがある。今後普及するのか。

日本の輸送網事情が生んだ結果

トレーラー(画像:写真AC)
トレーラー(画像:写真AC)

 しかし、トレーラーシャシーの台車はそう頻繁に交換されず、流通量も少ないため、受注生産品やオプション品として提供されることが多い。既存の台車をシングルタイヤに改造するとしても、4~6個のホイールとタイヤの交換費用はかなり高額になる(構造的な改造が必要な場合もある)。

 当面は、既存のトラックのメンテナンス用に、同じサイズのホイールとタイヤを運送会社にストックしておく方が経済的だ。トラクターヘッド用タイヤとトラック用タイヤはトレッドパターン(タイヤの路面と接する部分に刻まれた模様)が異なる場合が多く、安価な場合が多い。

 トラクターヘッドの駆動軸用スーパーワイドシングルタイヤは欧州でも使用されているが、日本で販売されているトラクターヘッドでは新車購入時のオプションとしてしか用意されていない。前述のような日本の輸送網事情から、現在はトレーラーよりも大型・中型車の輸送が中心となっている。

 トレーラーはSDGs(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラルに対応し、欧米の輸送システムに倣って輸送効率を向上させるため、全長は25mに拡大されたが、走行可能な道路は少ない。

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