新幹線はなぜ「沼津駅」に停車しないのか? 三島より大きな都市にもかかわらず、という謎

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静岡県東部にある三島市には、三島駅という東海道新幹線の駅がある。しかし同市は地域最大の都市ではない。いったいなぜなのか。

後年生まれた奇妙な「神話」

沼津市の中心街(画像:写真AC)
沼津市の中心街(画像:写真AC)

 ところが、後年になって沼津市で

・沼津市は新幹線駅を逃した
・新幹線駅を逃したために発展が遅れた
・反対運動があって新幹線駅ができなかった

という奇妙な「神話」が生まれた。

『静岡新聞』1991年1月21日付に掲載された、商店街の活性化を目指す集会を報じる記事では、関係者のこんな発言が記されている。

「新幹線駅を逃したテツを踏まないためにも交通機関の集中は発展への大きなインパクトと受け止めるべきであり、沼津の活性化元年としなくては」

 あろうことかわずか数十年で、沼津市民は三島市と協力して三島駅を誘致した過去を忘れ、あたかも奪われたかのような「神話」を信じるようになったのである。

 この「神話」は住民レベルでは終わらなかった。2006(平成18)年には、当時の斎藤衛市長が沼津駅高架化を求める団体の機関紙で、

「沼津市民が反対したために新幹線駅はできなかった」

といった旨の発言をし、後に沼津市がそうした事実はないと答弁する珍事も起きている。いやはや、である。

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