EVのF1「フォーミュラE」、2024年の東京開催は本当に成功するのか? エンジンサウンド無きジレンマと経済活性策としての大きな可能性とは

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2024年3月、「フォーミュラE」が日本で開催される。その展望と課題とは。また、新たな経済活性策になりうるだろうか。

フォーミュラEの問題点

フォーミュラE(画像:日産自動車)
フォーミュラE(画像:日産自動車)

 以上、フォーミュラEの概要を説明した。ちなみに現時点でのフォーミュラEの人気だが、実は余り芳しくない。

 レースカーは既に第3世代へと入っており、その性能も向上してはいる。しかし走行音が

・わずかなモーター音
・タイヤノイズ

だけということに違和感を抱くモータースポーツファンが少なくないのである。

 モータースポーツの醍醐味(だいごみ)のひとつは、胸を好くようなエンジンサウンドである。これは全ての世代に共通した感覚であろう。それがないというだけで、ネガティブな感情を抱くのはある意味仕方のないことである。

 フォーミュラEで使われるレースカーは、最新型では300km/h前後の最高速度を誇るなどBEVとしては極めて高性能である。しかしその一方で、レースの全区間においてその性能をフルに発揮することはできない。全行程をフルスロットルで走行すると、搭載したバッテリーの容量では途中で電力が尽きてしまうためである。

 そのため、ドライバーはタイミングを見計らいつつ全力でのダッシュを決める一方、電力消費を抑えるためのエコ走行を併用しなければいけない。電力を維持するためにはブレーキからの回生電力も重要であることから、そうした部分でもうまくコントロールすることが求められる。

 こうした様子は観客からも容易にわかることから、駆け引きの面白さうんぬんは別として、結果的にレースをつまらなくしている要素であるという指摘もある。

 モータースポーツをビジネスとして評価する場合、そこで重要となるのはライト層にとってもわかりやすいかどうかだ。モータースポーツでのわかりやすさとは、すなわちシンプルな速さにほかならない(もちろん楽しみ方は人それぞれである)。

「あそこでの駆け引きには見応えがあった」
「車両に問題を抱えつつもよく頑張ってポジションを守った」

こうした評価は大切だが、大多数の一般客にまでそれを求めるのは現実的ではない。

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