トヨタ「bZ4X」ホンダ「e:NS1」 EVの名前はなぜ“英語”と“数字”の羅列ばかりなのか?
EVは従来のラインアップからモデル名を踏襲せずに、全く異なるアプローチでネーミングされることが多い。具体的にいえば、「アルファベットと数字の組み合わせ」である。
新モデルに多いアルファベットや数字
トヨタはEVシリーズ第1弾として「bZ4X」を発売したが、これは
「beyond zero 4WD crossover」
の略で、「beyond zero(ゼロエミッションを超えた価値)」を提案している。
EV第2弾は比亜迪(BYD)との共同開発車「bZ3」で、クロスオーバーやセダンなども計画されているが、いずれもbZに数字やアルファベットが組み合わされている。
ホンダも同様に「e:Nシリーズ」を展開中だ。「e」には、ホンダの電動化技術である「e:Technology」と、元気をもたらすという意味の「energize」、「n」には、次世代に向けた新たな価値創造を表す「new」や「next」といった意味が込められている。
これまでに発表されたモデル名は、
「e:NS1」
「e:NP1」
「e:Ny1」
などで、2027年までに10車種のe:Nシリーズが投入される予定だ。
bZシリーズとe:Nシリーズは、いずれもEVを連想させるネーミングとして、今後のシリーズ展開によって浸透することを狙っている。
欧州メーカーはアルファベットを多用
欧州各社のネーミングの特徴は、「I」や「E」などを含んだアルファベットが多用されていることだ。
・E-tron(アウディ)
・EQ(メルセデスベンツ)
・ID.(フォルクスワーゲン)
・EX(ボルボ)
などでEVシリーズを展開し、アルファベットと数字を組み合わせて車格を表すようなネーミングを打ち出している。
一例として、メルセデスベンツのEVラインアップは、
・EQS
・EQA
・EQB
・EQE
などがあり、一般に車両サイズを表す「A」や「B」などがEQのあとに続いている。