デジタル農業の新たな展望 「アグリテック」がもたらす農業の未来とは
さまざまな産業のデジタル化が進んでいる。第1次産業の農業もそのひとつだ。デジタル化によって実現される革新的な農業を指す「アグリテック」は、作業効率化を目的にこれまで伸びてきた。
「アグリテック」とは何か

さまざまな産業のデジタル化が進んでいる。第1次産業の農業もそのひとつだ。デジタル化によって実現される革新的な農業を指す「アグリテック」は、作業効率化を目的にこれまで伸びてきた。
アグリテックといえば、一般的に
・ドローンや自動運転農機の利用
・ビッグデータや人工知能を駆使した生産管理/収量予測
などが語られがちだが、実際には
・収穫された商品をいかに鮮度が高い状態で消費者に届けるか
・ラストワンマイルまでどのように高品質を担保するのか
といったことも重要課題である。
農林水産省が2021年にリポートしている「農業DXをめぐる現状と課題」によると、テクノロジーによる物流効率化と新しい物流提案の創出が課題だとされている。
農業と物流は似た業態ではないが、
・高齢化による人手不足
・コロナ禍で表面化したドライバー不足
などの課題は共通している。
こういった課題はテクノロジーの活用が最も役に立ち、市場の改善にもつながる。