GM・フォードはなぜ「急速充電」規格を変更するのか? 日本主導の「CHAdeMO」はガラパゴスの可能性も 今後どうなるのか【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(13)
- キーワード :
- 自動車, EV, テスラ, 和田憲一郎のモビリティ千思万考, 充電
フォードが先日、コンバインド充電システムから北米充電標準規格に変更すると発表した。その背景には一体何があるのか。
他の充電規格への影響

今回の影響を受けて、北米のCHAdeMO規格の急速充電器は、現在約7000基存在するが、今後、北米ではCHAdeMO規格を搭載する動きもなく、
「次第に撤退する」
のではないだろうか。
最も懸念されるのは欧州である。欧州では、欧州委員会により「少なくともCCSを設置」と規定されており、これまで多様な規格が乱立したが、現在はほぼCCSに統一されつつある。
日本の自動車メーカーが最初にEVを投入したことから、CCSとCHAdeMOのダブルアーム充電器も多い。今回の件で、米国でCCS充電器の不安が増したことにより、欧州でもCCSで本当に大丈夫なのかと議論が起こるであろう。
もし、今後、欧州委員会が「CCSもしくはNACS」のように規定を改めると、米国と同様に一気にNACSが増加する可能性はある。
なお、中国の急速充電規格は国家規格である「GB/T 20234.3」に定まっており、特段影響はない。また、日中共同開発の超急速充電規格ChaoJi(超級)は、現在、北京~上海間を実証試験中であり、終わり次第、2024年は同様にGB/T規格となるだろう。
日本はCHAdeMO規格の急速充電器が95%以上あり、ある意味
「ガラパゴス」
として生き残る。しかし、もしかすると将来ChaoJiとして統一される可能性もあるかもしれない。