ご当地カラー満載! 「動物注意」標識に想像以上の種類が存在するワケ

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黄色地に黒抜きで動物のシルエットが描かれている「動物注意」の道路標識を見たことがあるだろうか。様々な種類があるが、いったいなぜなのか。

各都道府県のさまざまな標識

「カニ注意」と書かれた道路標識(画像:写真AC)
「カニ注意」と書かれた道路標識(画像:写真AC)

 せっかくなので、珍しい「動物注意」の標識を取り上げてみよう。

 北海道でしか見られないのが、絶滅が危惧されている北海道の固有種「エゾヒキガエル」の標識だ。エゾヒキガエルは日光浴を好み、道路の真ん中にじっとしていることがよくある。そのためクルマやバイクでひいてしまわないよう、注意を喚起しているというわけだ。カエルとタイヤ跡が一緒に描かれている、なかなか衝撃的なデザインだ。

 また、沖縄県にもご当地標識が存在する。国の特別天然記念物に指定されている「イリオモテヤマネコ」の標識や、「ヤンバルクイナ」の標識だ。ヤンバルクイナは、さまざまな理由で個体数が減少しているが、交通事故での死亡例も多い。単に珍しい標識だと喜んでいられない実情がある。

 山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)が2004(平成16)年に発表した「ヤンバルクイナのロードキル」と題する論文によると、1998年6月から2003年6月までの5年間で、ヤンバルクイナの死亡個体(22件)の情報が集められたという。

 そして死亡個体の情報22件のうち16件(73%)は自動車による交通事故が直接の死亡要因であると推察され、

「交通事故はヤンバルクイナの重大な死亡要因であることが明らかとなった」

と結論付けている。そのような実情もあり、ヤンバルクイナのいる地域では標識でドライバーに注意歓喜を行っているのだ。

 ほかにも、徳島県では「カニ」注意の標識が見られる。県南東部に位置する由岐エリアに生息するアカテガニの標識だ。陸上で生活するアカテガニは海で産卵する習性を持ち、夏には森から海へ大移動を行う。その際、道路を横断し、その数は道路を埋め尽くすほどにもなる。そのため注意喚起を促す標識が設置されているのだ。

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