「100万円で航続300km」中国の吉利汽車が新型EV発表 Geometryの本命ハッチバックを解説
コスパは中国メーカーならでは
バッテリー容量は、全長4005mmの車格にしては大きめの37.23kWhを搭載し、急速充電器であれば30分以内に80%までの充電が可能だ。航続距離はNEDC基準で322kmとされるが、世界的な標準規格であるWLTCに換算すると1~2割ほど少なくなるだろう。
水冷式のバッテリー温度制御管理システムを採用。バッテリーの内部温度は20℃に保たれ、気温の差にかかわらずパフォーマンスを最大化し、バッテリーの寿命を延ばした。
最大出力は70kW/180Nm、寸法は全長4005mm・全幅1760mm・全高1575mm、ホイールベースは2480mmの5人乗り。いわゆるBセグメントのハッチバックであり、日本車でいうとちょうどホンダ「フィット」に近い大きさだ。
安全装置は、デュアルエアバッグ、バックカメラとセンサー、タイヤ空気圧監視システム、ABSやEBD(電子制御制動力配分システム)を装備した。
インテリアには、蛍光グリーンのアクセントを備えたツートンカラーの黒と青の配色を採用、スエード調のソフトタッチ素材をふんだんに使用したとする。
また26個の収納用コンパートメントを備え、荷室容量はなんと500リットル、後部座席を折りたたんだ状態では1050リットルとされるが、車格からしてもかなり大きな容量なので、日本で一般的なVDA方式の計測ではないのかもしれない。
コックピットには、10.25インチ液晶メーターディスプレイと、センターの8インチインフォテインメントディスプレイを装備。スマートフォンのディスプレイミラーリング、QQミュージックアプリ(中国のストリーミング音楽アプリ)、高徳(Autonavi)ナビゲーションアプリ、シマラヤ(Ximalaya)ラジオ、音声認識、車載Wi-Fi、その他のスマートアプリケーションを提供するGeelyのG-Linkシステムを備えている。