「100万円で航続300km」中国の吉利汽車が新型EV発表 Geometryの本命ハッチバックを解説

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中国・吉利汽車傘下のEVブランド「Geometry」が、新型EV「EX3」を発表。航続距離300kmを達成しながらおよそ100万円という低価格を実現している。ライバル北京汽車(BAIC)のベストセラーEVと同じ車名とした「EX3」の位置付けと特徴を解説。

吉利汽車「Geometry」とは

Geometryの新型EV「EX3」(画像:吉利汽車)。
Geometryの新型EV「EX3」(画像:吉利汽車)。

 2021年9月、吉利汽車傘下のEVブランド「Geometry(ジオメトリー)」から、新型EV「EX3」が発表された。航続距離322km(NEDC基準)を達成しながら、約105万円という低価格を実現した量販EVだ。

 販売価格は5万9700元(約9200米ドル)で、中国市場で最も手頃な5シーターEVの一つとなる。Geometryアプリを介して予約注文が可能(300元のデポジットが必要)だ。

 吉利汽車は中国の民営系大手自動車メーカーで、ボルボを子会社に持つとともに、ダイムラーの筆頭株主であることでも知られる。このところサブブランドの展開を急速に進めており、自社の名前を冠した「GEELY」ブランドのほか、ボルボが開発を担当する「LYNK&CO」、廉価な普及型EVブランド「Geometry」、そして、まもなく最初のモデルが発売される予定のプレミアムEVブランド「Zeekr」を傘下に持つ。

 そして今回発表された「EX3」は、廉価なEVブランドのGeometryにとっては本命車種で、中国市場でのライバルとなる北京汽車(英語名「BAIC」)のベストセラーBセグメントEV「EX3」と真っ向から競合することになる。あえて同じ車名を付けてきたことからも明らかだろう。

 BセグメントEVは、実用的なファミリーカーとして市場から一定のニーズがあり、販売ランキングでも常に上位に位置しているカテゴリである。吉利汽車はその市場を取りに来たということだ。