コロナ後のインバウンド誘致 「アニメ聖地」「花の名所」が強力なカギになるワケ

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インバウンドの訪日目的として、自然や景観が上位にランクインしている。これを踏まえて、国内の観光地は「フラワーツーリズム」に注力すべきではないか。

高水準を保つ経済効果

『らき☆すた』放映開始後の聖地巡礼による経済波及効果(画像:観光庁)
『らき☆すた』放映開始後の聖地巡礼による経済波及効果(画像:観光庁)

 もうひとつの例を見てみよう。

 図はアニメ『らき☆すた』にて、アニメの放映後にどのようにコンテンツが広がっているかを示したものである。アニメ放映開始後から3年以内の経済波及効果が16億7700万円であったのに対して、放映開始後4~10年の効果は14億6000万円となっている。放映開始後から長い年月がたったあとも、経済効果が

「高水準を保っている」

ことが見て取れる。アニメがきっかけとなり観光客数が増えた結果、放映開始後からしばらくたったあとでもこれほどの経済効果を記録したと考えられる。

 アニメの舞台である秩父市には羊山公園などの花の名所があったが、このように「聖地」と花の名所が重なっている場所は、全国に多くあるのではないだろうか。

 アニメの聖地巡礼は「アニメツーリズム」といわれるほど広がりを見せており、アニメで映し出された町を歩くなかで、その町自体を好きになってもらうことが重要だといわれている。聖地巡礼ではなく、「聖地と花の名所巡礼」、さらには「聖地とその町全体の巡礼」にまで拡大すれば、町全体の盛り上がりや経済効果がより一層加速することは間違いないだろう。

 見るだけで癒やされる色鮮やかな花々をきっかけとして訪日観光客数を伸ばしていくことが、今後の観光業復興のカギとなるだろう。

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