残るは「中国人観光客」の来日だけ! インバウンド“本格復活”へのカウントダウン、政府対立乗り越え日中友好の機運醸成を
現在、ゼロコロナ政策が終了した中国では旅行需要が回復している。にもかかわらず、日本を旅行する中国人観光客の数は多くはなかった。
相次ぐ路線の再開・開設
新型コロナウイルスの第5類移行によって、航空会社各社では旅客増を期待して路線の再開・開設が相次いでいる。
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そうしたなか、期待されているのが中国人観光客の復活だ。各社は中国路線開設のアナウンスを行っているが、本当に彼らが日本に再び足を運ぶかは、不透明なままだ。
先頃開催された先進7か国(G7)広島サミットでも改めて明らかになったように、日中関係は極めて緊張している。それでも、中国路線再開に期待が寄せられる理由は、巨大なインバウンド(訪日外国人)需要が期待されるからだ。
コロナ禍前まで、日本の大都市では「爆買い中国人」などと称せられる中国人観光客であふれていた。彼らがどれほど多かったか、統計資料を見てみよう。
政府観光局が2020年1月に発表した統計によれば、2019年の各国からの訪日客数(総数3188万2100人)は次のようになっている。
・中国:959万4300人
・韓国:558万4600人
・台湾:489万600人
・香港:229万700人
・タイ:131万9000人
・米国:172万3900人
・総数 3188万2100人
新型コロナウイルス感染拡大でインバウンド需要が途絶える2020年まで、中国人観光客の増加は著しく、2位の韓国を大きく引き離している(172%)。