「歩車分離式信号機」全国で増加中も、思ったより万能じゃないワケ

キーワード :
,
「歩車分離式信号機」は交通事故を軽減できるといわれるが、全ての信号機を同信号機へ変える必要はない。そのワケとは。

歩車分離式信号機の今後

歩行者用の押しボタン箱(画像:写真AC)
歩行者用の押しボタン箱(画像:写真AC)

 人対車の交差点事故防止の効果から、歩車分離式信号機が今後増えていく可能性は大いに考えられる。しかし渋滞発生やコストの観点から、設置には確かな検証が必要となるだろう。さらに、歩車分離式の課題や欠点を補うための努力や工夫も怠ってはいけない。

 例えば、現在設置されているもののなかには、交差点の利用ニーズに合わせて「押しボタン」を設置している歩車分離式信号機もある。これは高齢者や幼児など交通弱者の横断時間確保のために設置されており、

・押すことにより初めて歩行者信号が青に変わるパターン
・歩行者がゆっくり渡れるよう青時間が延長されるパターン

となっている。このように交差点によって運用を変える方法もある。

 ただし、歩車分離式信号機を設置することは交通安全に向けたひとつの解決策にしか過ぎない。今一度ドライバーや歩行者に対する安全教育をすることや、他の交通安全対策(道路改良、標識による規制など)と組み合わせて、より包括的にアプローチを採っていくことが重要になってくるだろう。

全てのコメントを見る