「歩車分離式信号機」全国で増加中も、思ったより万能じゃないワケ

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「歩車分離式信号機」は交通事故を軽減できるといわれるが、全ての信号機を同信号機へ変える必要はない。そのワケとは。

メリットとデメリット

「歩車分離式信号」と書かれた補助板が設置されている信号機(画像:写真AC)
「歩車分離式信号」と書かれた補助板が設置されている信号機(画像:写真AC)

 ただ、場所によってはメリットになるケースもある。その一例として、次のような場所が挙げられる。

・自動車や歩行者の流れが非常に多い交差点
・学校周辺や駅周辺など、交通事故のリスクが高いとされる人たち(子どもや高齢者など)が多く見られるエリア
・自動車と歩行者が互いを認識しづらい、複数の道路が交わる複雑な形状だったり、視認性が悪かったりする交差点

 これらの場所では歩車分離式信号機により交通整理を行うことで、事故リスクの低減が非常に期待され。車と歩行者の進行を完全にわけることで、安全が確保されるというわけだ。

 しかし前述のとおり、歩車分離式信号機を設置することで懸念される面もある。

・信号表示が増えることによる交通渋滞の増加
・待ち時間が長くなることによる歩行者の信号無視のおそれ
・歩行者用信号に気を取られて車が発進してしまう「つられ発進」の発生
・歩道に滞留する歩行者の待機場所問題

 単純に信号表示が増えるため、そのぶん、車や人の滞留は予想される。やみくもに歩車分離式信号機を増やすだけでなく、真に必要な交差点に設置することが求められる。

 また「守られない信号が1番危険だ」という話もある。まず通過する人が歩車分離式の交差点であることを正しく理解し、目の前の信号を見誤らないことが大前提だ。

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