トラックドライバーのオアシス「トラックステーション」「ドライブイン」全国で閉鎖危機 デカ盛りメニュー大人気も、2024年問題で今後どうなる

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全国の主要幹線道路沿いにはトラックドライバーの休憩場所が存在している。それが、トラックステーションだ。それ以外の休憩場所としてドライブインもある。

「休憩スペースの確保」も仕事のうち

トラックステーション大宮の外観(画像:中村圭)
トラックステーション大宮の外観(画像:中村圭)

 2024年4月1日以降、労働基準法の改正によって自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限される。いわゆる「2024年問題」である。

 オンラインショッピングの拡大によって物流が活発になっている一方で、物流を担うトラックドライバーは長時間労働が常態化、高齢化と人手不足が深刻になっており、労働環境の改善が急務といわれている。

 ただし、価格競争の厳しい業界にあって、運送会社は収益の減少、ドライバーは賃金の減少につながるのではないかとの懸念もある。また、時間外労働960時間という上限も、一般の労働環境からすればまだまだ多いレベルといえ、今後、段階的にさらに短縮される可能性もいわれている。

 現在も、トラックドライバーは労働基準法によって労働時間が管理されている。1日の運転時間は原則12時間以内、最大14時間30分、4時間運転したら30分以上の休憩をとる必要がある(4時間の内に合計30分以上で、10分を3回でも可)。そのため、長距離トラックドライバーにとっては、

・目的地に到着するまでの運転の時間配分
・休憩スペースの確保

も重要な仕事となっている。

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