「東京メトロ24時間券」という、意外と無名な超お役立ちアイテム! ビジネスマンから散歩好きまで用途さまざまだ

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東京メトロの24時間券は、一日に何度も移動する必要がある場合は、割安になる。特に、外回りの多いサラリーマンにとっては便利である。

移動費を賢く節約

「移動サービスを使用する際の利用手段」に関する調査結果(画像:国土交通省)
「移動サービスを使用する際の利用手段」に関する調査結果(画像:国土交通省)

 そんななか、いまだに人気の高い紙の切符が「東京メトロ24時間券」だ。価格は大人600円。使用開始から24時間に限り、東京メトロ全線が乗り放題になる。

 この切符の価値がわかるのは、1日に何度も地下鉄を乗り降りして移動するときである。距離の点ではさほどお得感はない。例えば、和光市~西船橋(39.2km、1時間23分)を移動しても、料金はICカード利用で324円である。

 ところが、1日に何度も乗り降りする必要があるとどうだろう。現在、東京メトロの初乗り運賃は180円(ICカードは178円)となっている。そのため、1枚600円の24時間券なら4回乗車した時点で、通常よりも割安になる(切符は720円、ICカードは712円)。

 ICカードを漫然と利用していると、切符を購入する面倒臭さのかわりに、大きな金額を浪費していることになる。毎日4回乗車で、1日なら120円、3日なら360円。30日なら3600円もの差額が生じるのだ。ゆえに、券売機で購入する手間があっても東京メトロ24時間券は便利なのである。

 特にこの切符を利用しているのが、外回りの多いサラリーマンである。交通費精算の際、正規の運賃を会社に請求した上で差額をポケットにいれるのは、悲しき薄給サラリーマンの小遣い稼ぎの定番である(交通費の不正受給は横領になることがあるので、やらないように)。

 ビジネスホテルが設定している「QUOカード1000円付き」宿泊プランなどはまさにそれ。ターミナル駅周辺で金券ショップがにぎわっているのも同様だ。そして、24時間券は、そのさらにミニマムな手段といえる。

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