「東京メトロ24時間券」という、意外と無名な超お役立ちアイテム! ビジネスマンから散歩好きまで用途さまざまだ
東京メトロの24時間券は、一日に何度も移動する必要がある場合は、割安になる。特に、外回りの多いサラリーマンにとっては便利である。
便利な「24時間券」

都内の移動なら東京メトロに限る。読者のなかで、同社の「東京メトロ24時間券」を使ったことのある人はいるだろうか。1枚買えば、その名のとおり24時間利用できる、時間指定の乗り放題切符である。ICカードでの乗車が当たり前になった今、その利便性について改めて考えてみたい。
現在、首都圏で鉄道を使う際、わざわざ切符を購入する人はどれくらいいるだろうか。まずは、そのデータを探ってみよう。国土交通省が2022年に行った調査によると、鉄道利用時に交通系ICカードを利用している人の割合は、次のとおりだ。
・「普段利用している手段」と回答した人:78.9%。
・「特に利用している手段」と回答した人:72.3%
また、使っている鉄道チケットの種類を尋ねた項目では、このような結果になっている。
・紙の切符:21.5%
・相互利用可能な交通系ICカード:68.8%
・地域独自の交通系ICカード:7.8%
全国で7~8割の人は日常的に交通系ICカード使うことが習慣になっている。
とりわけ首都圏では、切符の自動販売機の設置台数も激減している。長距離の移動でなければ、切符で乗車する人を見かけることは少ない。つい20年ほど前までは
「高田馬場駅でJRと西武線を乗り継ぐ際、窓口で切符を買っていた」
「東急池上線の改札は有人だった」
というのはごく当たり前だった。