航空会社が手荷物を無断で処分? コロナ禍が生み出した「ロストバゲージ」大量発生問題とその顛末とは

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2022年春ごろから、ヨーロッパや北米の主要空港で、出発地で預けたスーツケースなどの手荷物を乗客がスムーズに受け取れない「ロストバゲージ」が頻発した。その背景には何があるのか。

スタッフのいち早い増員を

出発地の下に手荷物受け取り予定時間も表示する空港もある(画像:シカマアキ)
出発地の下に手荷物受け取り予定時間も表示する空港もある(画像:シカマアキ)

 繰り返しになるが、航空会社によるロストバゲージ対応は、

・空港の手荷物受取場で、到着便ごとに受け取り予定時間をあらかじめ表示
・空港の到着口近くに「Lost and Found」(遺失物受付)を設置し、スタッフを配置
・公式サイト上で乗客自身がロストバゲージと申告した手荷物を追跡できるシステムを提供

など、以前から行われている。

 飛行機における手荷物の取り扱いは今でも大半がスタッフによる手作業である。それゆえにミスも少なからず起こる。特に

・乗り継ぎ時間が短い
・乗り継ぎ数が多い

ほど、ロストバゲージとなるリスクも大きい。

 それでも乗客にとっては大事だ。航空会社はスタッフをいち早く増員するとともに、クレーム対策の構築、そして乗客へのさらなる注意喚起などに日々努める必要がある。

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