ANA国内線システム障害 露呈した「高速移動サービス」という基本的価値の欠如、改めて問われる情報管理体制とは

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4月3日午後、ANAの国内旅客データベースの一部が停止。結果、55便が欠航、153便が30分以上遅延した。今後同社に求められることとは。

CIOへの適切な評価が必要

セキュリティー対策のイメージ(画像:写真AC)
セキュリティー対策のイメージ(画像:写真AC)

 今回、運航体制に影響が出なかったことは評価されるべきだ。航空会社はそうならないように日々、

・運航にかかわる情報システム
・旅客の取り扱いにかかわる情報システム

を切り離して運用しているのだろう。

 しかし、利用者に対して高度な付加価値を提供するなら、サービスのさらなる向上を目指すためにも、両者の連動もありえる。その場合、旅客システムの不具合が運航の安全性に影響を与えることになりかねない。

 情報システム全体を俯瞰(ふかん)的に捉え、管理できる最高情報責任者(CIO)の職責はますます重いものとなる。日本ではCIOの評価が諸外国に比べてまだ低い。みずほ銀行などの例にならい、日本の会社、特に航空会社はこの点を再認識すべきだ。

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