「空母への野望」尽きぬ韓国 尹政権60%不支持で、建造計画どうなる? 軍も「重空母」研究着手で今後見えず

キーワード :
,
手を替え品を替え検討され続ける4万5000t級の「韓国製空母」計画。はたして実現なるのか。

韓国が目指す「航空母艦」建造

護衛艦「いずも」(画像:海上自衛隊)
護衛艦「いずも」(画像:海上自衛隊)

「韓国国内でも反対意見はありますが、日本も空母を持っています。日本も持っているなら韓国も、というのがわが国なのです。それも日本を超えるものを、と」

これは、ゲーム会社に勤める韓国人エンジニアの話である。彼は20代のころ韓国海軍で兵役についていた。韓国人の男性は兵役経験があるためか、多くがスポーツ同様、兵器などの軍事関係に関心が高い(特に志願選抜者)ように思う。日本語は流ちょうなほうだが適宜、こちらで改めている部分もあることはご了承願いたい。

 空母とは、韓国が目指すとされる「航空母艦」建造のことである。

「何度も見直しがありましたが、いずれ日本の空母を超える規模で建造するという計画そのものは消えませんね」

 空母建造(計画名「CVX」)は、韓国の悲願であった。その起こりは古く、1996年には金泳三(キム・ヨンサム)が韓国製空母に関心を示している。

 後述する韓国の強襲揚陸艦(陸上兵力を輸送し、主にヘリコプターを利用して上陸させる能力を持った艦艇)の建造計画「LPX-II」から引き継がれたものだが、文在寅(ムン・ジェイン)政権で国防中期計画として2033年に完成、搭載機はF35Bと具体的なプロジェクトとして進められたが、予算の厳しさとその必要性から支持をえられず、計画どころか見直しとなっている。

「空母となると簡単にはいかないでしょう。韓国にも「独島(トクト)」がありますが、あれは日本の「いずも」とかと一緒で空母の形をしているだけですから」

全てのコメントを見る