「空母への野望」尽きぬ韓国 尹政権60%不支持で、建造計画どうなる? 軍も「重空母」研究着手で今後見えず

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手を替え品を替え検討され続ける4万5000t級の「韓国製空母」計画。はたして実現なるのか。

「韓国も空母を」の背景

護衛艦「かが」(画像:海上自衛隊)
護衛艦「かが」(画像:海上自衛隊)

 正確に言うと韓国の「独島」は強襲揚陸艦で、日本の「いずも」は護衛艦(敵の潜水艦・水上艦艇・航空機による脅威に対処する能力を備えた軍艦)である。空母の形をしているがお国事情などから空母とは名乗っていない。ただし国や媒体によっては便宜上

「ヘリ空母」
「軽空母」

と紹介されることもある。

「特に日本の「かが」は韓国でも空母として知られています。「日帝の復活」とか、「真珠湾をだまし討ちで襲った「加賀」の復活」とか、あまり良い意味ではありませんが」

 先の「いずも」と同型艦の「かが」もまた日本では護衛艦(DDH、ヘリコプター搭載護衛艦)である。しかし、韓国はもちろん、中国などでは空母として紹介されている。旧日本海軍の大型空母「加賀」と表記は違えど同音とあって、韓国の中央日報は2021年、特に「かが」について

「日本帝国海軍復活」
「真珠湾攻撃時の空母の名前受け継ぐ」

とし、日本の「空母の野望」とまで報じた。

「だからこそ「韓国も空母を」なんです。それも揚陸艦や護衛艦ではない、イギリスの「クイーン・エリザベス」のような正規空母です」

 確かに建造計画に関わっているとされる現代(ヒョンデ)と大宇(デウ)といった韓国の大手造船会社の計画を見ると、主艦橋と航空管制塔のアイランドが2個連なるイギリス海軍「クイーン・エリザベス」のような艦影である(ただし韓国の計画空母に航空機射出用のカタパルトはない)。

 満載排水量も4万5000t級ということで「いずも」や「かが」の2万6000tと比べても巨大な、まさしく空母(広義の分類上は「軽空母」)である。

 他にも数人の韓国系の方に話を向けてみたが、この「韓国も空母を」は古くからよく知られた話らしい。「そんな金は無駄」という意見もあったが、

「日本より大きな空母」
「日本より先に空母」

という点は魅力的なようだ。

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