往年の名旅客機にファン感激? いま、JALの施設見学が“激アツ”なワケ
皆さんは、JALの体験型施設「JALスカイミュージアム」(東京都大田区)をご存じだろうか。
「空の貴婦人」の魅力

「空の貴婦人」とうたわれたFUJI号の魅力は、当然ながらその内装やフォームの美しさに限らない。
FUJI号のスリムな機内には、4人乗務のコックピットがある。現在のように液晶画面もなく、たくさんのスイッチやレバーの並ぶコックピットは武骨さすら感じられるものの、当時は一般的な設備だった。ちなみに、1960年代前半まではほとんどの旅客機に
「航空士」
が同乗していた。
当時はさまざまな場面でアナログのデータ計算をおこなったり、天体観測によって現在の位置を導き出したりしていた。FUJI号も例に漏れず、コックピットの後方に航空士用の机が設置されており、技術の進化を感じられる。
そんな歴史の香りが漂うFUJI号は、初登場時、
「空の旅を大きく変化させた旅客機」
として世間を騒がせた。というのも、それまでJALをはじめとする航空会社の主力機材は、プロペラ機の「DC-6」や「DC-7」だった。ところが旅客ジェット機のFUJI号が投入されると、それまでのプロペラ機よりも巡航速度は約300km~400km/hも速くなり、航続距離も約1000km延びたのだ。
さらに、高度5000m前後を飛行するプロペラ機に比べて、ジェット機の高度は1万m前後。高度が高いことで気流の乱れによる揺れが大幅に減少され、スピードだけではない快適さを兼ね備えた点も、FUJI号が「名旅客機」として名前を残した理由のひとつと言えるだろう。